野菜などの育つ様子を見てみよう!
茶

産品の紹介
・分類: ツバキ科ツバキ属
・原産地:中国
・県内の主な産地:南九州市,志布志市,霧島市など
北は出水市から南は徳之島まで県内各地。
・主な品種:ゆたかみどり,さえみどり,あさつゆ,やぶきた,おくみどり
・旨味(うまみ),渋み(しぶみ),苦み(にがみ)など特有の風味を持つお茶は,カテキンやビタミンCなど多くの成分を含みます。
・製造法を変えることで,同じ茶の木から煎茶(せんちゃ),紅茶,ウーロン茶などを作ることができます。また,鹿児島県は全国で最も多くの種類の品種を栽培しています。
栽培カレンダー

栽培の様子

生育の様子①
苗を植え付けて間もない状態です。1ヘクタール(10,000㎡)あたり約24,000本の苗を,一本一本丁寧に植えていきます。県内には,50年以上経過した茶園も多くあります。

生育の様子②
植え付け後2~3年の状態です。
まともにお茶を取れるようになるまで,6年程度かかります。

生育の様子③
きれいに整えられた茶園です。鹿児島では,ほとんど水平な形ですが,静岡や京都では,機械の違いでかまぼこ形が多くなっています。

茶園でみかける扇風機
一般に,使うと涼しくなる扇風機ですが,茶園では,一番茶の時期に,上の方にある暖かい空気を茶の表面に送ることで,新芽(しんめ)を寒さから守るために使います。県内で約5,000ヘクタールの茶園に設置されており,防霜ファン(ぼうそうファン)といいます。

収穫前の茶園
鮮やかな黄緑色をしているやわらかい新芽(しんめ)を収穫します。
収穫前に黒いシートをかぶせてしばらく光を当てないことで写真左のような色になり,うま味成分を増やすことができます。

新芽(しんめ)の様子
写真のようなみずみずしい芽を収穫します。

茶園の管理や収穫
鹿児島県では,大型の乗用型茶園管理機械で作業する体系が整っており,人が茶園に入ることなくほとんどの作業を行うことができます。
写真は,摘み取った新芽をトラックに積み込むところです。

製造
収穫した新芽は,製茶工場に運ばれます。そこで,様々な機械で「蒸す」,「もむ」,「乾かす」行程を経て,製品ができあがります。